2020年9月にジュネーブでDELF A2試験を受け、見事合格されたKさんの合格体験談を掲載させていただきます。勉強方法や試験日の心得など皆さんの参考になるかと思います。面接試験が非常に盛り上がったそうで、満点もらっていました、さすがですね。更なるステップアップを応援しています!
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主人の転勤のため、まだ幼い子供達3人を連れてジュネーブに越してきて8年目になりました。引っ越してきた当時はフランス語能力はゼロ、知っている言葉はボンジュールとメルシーだけでした。
まだ小さい子供達をこの地で育てるには、病院でもスーパーでも薬局でも、最低限のフランス語を知っておく必要がありました。そこで主人の会社提携の某語学学校で、約2年弱、実生活に即役立つ会話中心のフランス語レッスンを受けました。
その後5年ほどフランス語の勉強は一旦お休みし、再び先生の下で勉強を始めたのは今年の2月末のことです。
この度、2020年9月の試験で無事にDELF A2 に合格することができました。これも全て先生の的確かつ適切なご指導のお陰です。私の弱い所や足りていない所を徹底的にサポートして下さり、また落ち込んだ時には温かく励まして下さいました。作文の添削は、レッスンの有無に関わらず「いつでも送って下さい」と仰って下さり本当にありがたかったです。受験者の目線で、受験者の立場に立ってくださるのが先生です。今回の合格は、先生の下でなければ、あり得なかったと思っています。
先生とのレッスンは教科書読破から始まり、過去問、作文の添削、口頭試験対策、参考資料の読解等、多岐に渡りました。どれもこれも、先生の熱心なご指導に後押しされてとても有意義なものになりました。
自宅での学習については、試験前は作文が中心になりました。気をつけていた事は、まずは時間内に書けるか、次に問題主旨に沿っているか、時制は正しく使えているか、字数は足りているか、です。夜な夜な子供達が寝た後、作文に取り組むのが日課になりました。
試験までに大切なのは、とにかく数をこなすこと。一度解いた問題は少なからず記憶に残るものだと思います。その記憶が本番では拠り所となり自信につながります。次に、短い文で構わないから、暗記してしまう文章を増やすことです。咄嗟の時にスッと言葉にできる文章が頭にあれば百人力です。
最後に試験当日について。どんなに勉強していても、あの試験会場独特の雰囲気には緊張してしまうものです。ですから、せめて時間には余裕を持って会場に向かいました。カフェで熱い紅茶を一杯飲んで気持ちを落ち着かせました。
また、気持ちの余裕が大切だなと思ったのは口頭試験です。試験開始時に、試験官に「私はとても緊張していますが精一杯力を尽くします」と笑顔で伝えると、試験官も笑顔を返してくれ、そこからは会話が和やかに進んでとても楽しい口頭試験になりました。
私の経験が、少しでも今後の皆さんのお役に立てれば幸いです。
これからも次のステップを目指して、楽しみながらフランス語の勉強を続けていきたいと思います。