2023年5月にDELF B2に合格された生徒さんKさんから、合格体験談をいただきました。3年受講してくださり、無事帰国前にB2まで取得できて、本当に嬉しく思います。帰国されるのは寂しいですが、日本でもフランス語の勉強を少しづつでも続けて欲しいです。更なる飛躍をお祈りしています!以下原文のまま掲載させていただきます。
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この夏に日本への本帰国が決まり、引っ越し準備や子供達の受験関係でとても慌ただしい毎日を過ごしていました。自分の時間が殆ど取れない日々の中、諦めかけていたB2受験でしたが、先生が背中を押して下さり、また本当に手厚くご指導して下さったお陰で、何とか帰国直前にB2合格を手にすることが出来ました。本当にありがとうございました。
自分のスイス生活と過去のDELF受験を総括すべく、B2受験を振り返ってみたいと思います。
【作文・オーラル】
B2を受験すると決めた時に、先生から言われたことは「構成を考え、起承転結のような流れを作るという点では、作文とオーラルは基本的には同じ作業です」ということでした。2つ同時に勉強できると喜んだのも束の間、B1と比較すると求められるレベルが格段に上がり、文章量も語彙力もB2相当が必要で、当初は苦労と挫折の連続でした。一つのオーラル原稿を書くのに7〜8時間かかることもざらでした。作文の宿題と合わせると膨大な負担となって私の肩にのしかかり、合格は絶対に無理だと早くも諦めかけていました。
転機は、苦しみながらもある程度の量をこなした後、自分なりのパターンができたことです。例えばオーラルなら、「このテーマなら世界の現状から書き始めよう。あのテーマならメリット・デメリットを書こう」とパターン化することにしました。頭の中で整理できてからは一気に時間が短縮できるようになりました。また、作文で注意した点は、矛盾のない構成を考えることです。一番伝えたいことは何なのかがブレないように気をつけていました。手紙の書き方のレイアウト、Certes とNéanmoins の段落分け、結びの言葉等、基本的なパターンも頭の引き出しからすぐに取り出せるよう練習しました。
【読解】
読解は問題集を中心に勉強していましたが、ただ闇雲に問題をこなすよりも、私は仏単語帳と並行して勉強することをお勧めします。よく、英単語の勉強の仕方でも言われている様に、例えば70個の仏単語を暗記するためには、毎日10個の仏単語×7日間確実に勉強するよりも、毎日70個×7日間をさらりと勉強する方が頭に残ります。そうして頭に残った仏単語が読解の問題の中に出てくると、私はとてもモチベーションが上がりました。単語帳は読解のための必須アイテムです。
【リスニング】
リスニングは勉強時間が足りなかったと後悔が残る点ですが、勉強法だけは研究しました笑。英語でも言われていますが、「正しい発音が出来なければリスニングは伸びない」はずです。ですので、リスニング問題を解く時は必ずtranscription も印刷して、テープと同じ速度で声に出してそれを読む練習をしました。
もう少し時間をかけて練習できていればと後悔していますが、次にまたチャレンジする機会があればこの練習法を更に追求してみたいです。
以上が私のDELF B2 奮闘記です。何度も何度も諦めかけた、その度に本当に親身に励まし、鼓舞し、支えてくれた先生に心から感謝しています。この年になってもこれ程の達成感を感じられ、また、我が子達に自信を持って背中を見せられる機会を下さった先生、本当にありがとうございました。「生涯勉強」をモットーに、日本に帰っても新しい目標を見つけて頑張っていきたいと思っています。